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SOHOの壁とその解決法~壁を破って一歩踏み出そう~

更新: 2001年05月31日
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財団法人九州ヒューマンメディア創造センター
主任研究員 (北九州テレワークセンター担当)
荒木幸生 2001.5.31


1.SOHOの壁

SOHOの良さについては学者やメディアが散々論じているので、むしろSOHOの壁となる
代表的な事を幾つか挙げてみる。

*仕事部屋が取れるかどうかの住宅事情。または便利で安いオフィスが少ない事。
*家族の事情がHO(在宅勤務)に適しているとは限らない。
*困った時に手伝ってくれるパートナーの質と量が必要。
*1人で仕事をする自己管理能力が不可欠。 
*立ちあがりの資金不足。
*目標とする収入源が得られるかどうか。・・・・・・等々

2.壁を破る解決法

*家族との協議……会社を辞めることに始まり、仕事場の手配と環境造り、
お金の都合、生活の変革等家族と協議し合意を取り付ける。
納得が得られなければ、代替手段を協議する。それでも駄目ならどちらかを諦める。

*公的支援獲得……資金・スペース等について、支援している自治体が出現している。
まだまだ充分ではないが、無いよりはマシ。積極的に調査し、申請してみる。

*エージェント……最近エージェントと呼ばれる人達が出現している。
いわばSOHOの把ね役との事で、玉石混交だが彼等のホームページを見て
接触するのも無駄ではない。諸々の相談に乗り、条件次第では傘下に登録し、
仕事をもらう。玉か石かの判別は勿論自己責任だが複数に接触して相手の評判を
聞くのも一方法だろう。

3.最大の壁、継続的仕事の受注

一般に、SOHO志願者には営業が苦手の人が多いという。仕事は出来るが、
人見知し勝ちで折衝下手、ましてお世辞が言えない人が多いらしい。
これは自分を変えねばならない。変える自信が無い人は、SOHOを諦めるかエージェントに
頼るしかない。会社とは違い、営業は自分でするのがSOHOの鉄則。

営業はアナログ。一度目の仕事をきっかけに、継続的に仕事を受注するには信用を
勝ち取ることが最重要。信用を得るためには人に会い、からだ全体で話を聞き、
表情を出すことから始まる。聞き上手、簡潔な説明、約束厳守、知り合いの名を
みだりに語らず、携帯電話だけを頼らず、自慢話は控え目、アナログを見下ろさず、
横文字専門用語は控えめに、中間報告はまめに、用が無くとも顔を出し・・・等々。

人生を変え、生活を変える為には、それ程難しいことではない。