SOHOワーカーとしての心構え ~これからSOHOワーカーとなる方へ~(1)  | SOHOコラム

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SOHOワーカーとしての心構え ~これからSOHOワーカーとなる方へ~(1) 

更新: 2001年05月11日
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財団法人 九州ヒューマンメディア創造センター
主任研究員 (北九州テレワークセンター担当)
荒木幸生 2001.5.11


1.SOHOとは・・・

SOHOは言葉だけが先行し、発言する人の勝手な定義で使用されている感じもありますが、
ここでは“コンピューターを道具として使い、システム又はサービスを作成・販売する
独立自営の人またはグループ”と仮に定義して話を進めます。

2.SOHOの良さと楽しさ

一般的に言われているSOHOの良さと楽しさは、下記のようなものでしょう。
まず従事者本人には、

(1)自分のライフスタイルに併せて仕事ができる
(2)マイペースで仕事を進められる
(3)仕事にやりがい
(4)嫌な仕事を断れる(好きな仕事を選べる)
(5)嫌な人と付合わなくても良い
(6)企業組織の内面的煩わしさからの開放・・・等々。

次に家族には
(1)家族との接触機会の増加
(2)留守時間の減少
(3)家事手伝いへの期待
(4)親の仕事姿を子供に見せる効果
(5)病弱者の面倒を見られる・・・等々。

そして地域社会には
(1)昼間人口の増加
(2)就業者の地域活動への参加
(3)地元での購買行動
(4)就業・雇用機会の増加
(5)経済力向上
(6)納税収入への期待・・・等々。

最後に発注者には
(1)小回りが利く
(2)融通が利く
(3)安い
(4)仕事にかかわりがある・・・等々。
勿論、上記の事は裏返せば、悪い面になる事もあります。

3.厳しさと留意点

いい事ずくめと言うわけには行きません。厳しさや留意しなければならないことも
数多くあります。そうした事を家族共々覚悟し、克服する心構えが求められます。

まず会社時代とは違い、仕事の進め方や成果は自分の責任になる事は勿論、
言訳や替わりが利かず、病気でも仕事を遅らせてはいけません。次に、
仕事は自分で営業しなければいけません。

是非やりたい仕事でも相手が嫌いな人だったり、値段や納期が厳しかったり、
「直ぐ来い」の呼び出しもあります。さらに家族と住宅の事情は十人十色、
必ずしも在宅勤務に向かない事があります。幼い子供に仕事を邪魔されたり、
禁煙を強いられたり、落ち着ける仕事部屋が無かったり、近所の騒音がひどかったり、
仕事中頻繁に家族への電話が掛かりうるさかったり、逆に仕事の電話がうるさがられたり、
等々悩ましいこともあるでしょう。

収入は保証されず、従来と比べると減る事が多いでしょう。
会社では使いたい放題だった事務用品・什器備品は、個人で買うと結構高いものです。
交通費も交際費も勿論自腹です。社会保険も個人で加入し、自分で支払いや手続きを
せねばなりません。

4.SOHOはライフスタイルとワークスタイルの選択肢 

厳しさや克服すべき課題も多くありますが、会社に忠誠を誓い、尽くし、しがみつき、
肩書きを得ても賞味期限は定年まで・・・。SOHOは閉塞感溢れる現在、会社員に
とって生活振りと仕事振りを大きく打開できる選択肢です。