有限会社アベレ 取締役社長
えび原恵子 2001.9.27
■はじめの一歩を踏み出して1年あまり、みなさんとにかく「思い」のままに走ってこられたかと思います。ここですこし立ち止まって、次の一歩にいくためのことを考えてみたいですね。
■みなさんは自分の商品(形のあるものもないものもあるでしょう)に自信がありますか?最初は自分の「思い」の中から「これしかないっ!」と決めたはずの、自分の商品。どうも思った通りにいかないなあ、何故だろうなあ。これからどうアピールしていけばいいのだろうか・・・・・。
■ではまず、自分が「強み」だと思うことを20個書き出してください。時間は10分です。いかがですか?20個かけなかった方、または時間がもっとあっても20個は書けないなあ、と考えた方。みなさんは「自分の強み」ということを、どういうことだと考えましたか?「自分の長所」でしょうか?「自分が人より優れたところ」でしょうか?
■いいえ、そう考えるのは大きな間違いです。「自分の強み」というのは 「自分が人と違うところ」ということです。人はつい自分のことを、社会からみた一般常識で考えがちです。 (もちろん、このような段取りで考えなければならないこともたくさんありますが・・・苦笑・・・) 他人の目をきにするから、20個が書けなかったりするのです。一度じっくり、本当に本当に自分がどう思っているのかを、考えてみてください。 これをつきつめることが、どんな時代にも揺るぎ無い 「自分の強み」 の発見につながり、自分の自信にもつながっていくはずです。今晩30分でいいですから、お風呂でもはいりながら考えてみてください。
■そして、自分の強みに自分の経歴と社会情勢を加えたら、その共通部分があなたの商品(またはセールスポイント)です。「自分の経歴」とはどういうことか覚えていてくださっていますか?先日、私の友人の人材屋が苦笑混じりに話してくれました。「どういうお仕事をされていらしたんですか?と聞いたら、はい、○○会社で部長をしておりました。って答えが返ってきたんです。参りました。これじゃなんにもわからないですよね。」いやしくも、SOHOをやろうという人はこんな勘違いしませんよね。経歴とは「どんな仕事をどうやってきたか」です。そして毎日毎日興味をもって社会情勢をながめていれば、その3つがリンクしたところに、必ずあなたの商品は存在します。
■私の強みは「人間が好き」です。自分の行動を支配しているのは、「人間が好き」という気持ちだなあ、とつくづく思います。その強みに、いままでの人材業の経験(派遣営業やリクルーティング営業や研修講師)と、昨今のSOHOが起業がしやすい環境(インターネットやPCの低価格化)があいまって、いまのお仕事をやらせていただいているのです。
■経歴はどんどん加えられていきます。社会情勢(時代)は変わります。 でも、自分の強みはかわりません。その強固な基盤のうえに成立った商品は、必ずあなただけの、何処にもないものなのです。