更新: 2004年12月07日
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契約してしまったあとで、「しまった!」ということにならないようにするためには?!
ビジネスにおいて、契約をかわす場面や、納品に関して、知らなくてはならないことは多いですね。
仕事上の契約条件をめぐってのトラブルに巻き込まれないためにも、法律の知識を磨きましょう!
そこで、今年度3回目のSOHOサロンでは、SOHOスクエアOS会員であり、ウィルシステム・インコーポレイテッド代表の佐藤 文子さんをお招きして、現在の法律で知っておいた方がよいと思われる「改正下請法」についてお話いただきました。
また今回は、相模原青色申告会の野本 豊さんから「青色申告の特典と会計ソフト」についてのお話もありました。
日 時 平成16年12月7日(火)14:00?16:30
会 場 相模原市立産業会館 4階懇談室
参加者 33名
講 師 佐藤 文子氏(ウィルシステム・インコーポレイテッド)
「リーガルマインドを磨く!」 ?あなたのその契約大丈夫ですか??
講師:佐藤 文子さん (ウィルシステム・インコーポレイテッド代表取締役)
常に法律の知識を活用し、日常の経営にあたっている佐藤氏がSOHO向けに現在の法律で知っておいた方がよいと思われる改正下請法について、資料を交えてお話いただきました。
SOHOの仕事をしていく上で法律の知識は欠かせないものであり、商法・民法・税法、そして最近改正された改正下請法も重要なものである。この法律は外注する際に適用され、親事業者と子事業者間で必ず発注書・契約書を交わすようにするためのものである。
契約するにはそれなりの法律の知識がなければ難しく、きちんと意識していかなければならない。書類に収入印紙を必ず貼るのも忘れないようにしたい。仕事の前に契約書または発注書を必ず取り交わし、発注書は双方で2年間の保存義務がある。最近はネット上での電子契約(BLADE)もあるが手形の発行までに至らず、セキュリティ上の問題等もありまだ普及しているとは言いがたい。納品に関しては、納品期日を守り、仕様に則り正確な納品をするよう定めている。
また、契約をする場合その会社がきちんと契約をしてくれるかを見極める必要がある。仕事上のもっとも多いトラブルは、納期・お金・クオリティの3つである。改正下請法は、立場の弱い子事業者が不利にならないために親事業者の義務と禁止事項を定めている。例えば、書類の作成・保存義務、子事業者側に何の不備もなく返品をする行為、支払の遅延など。
しかし、この改正下請法は親事業者の禁止行為があったとしても、下請事業者に不備・瑕疵がある場合には適用されない。つまり、この法律は下請事業者が不利益をこうむらないようにするためだけでなく、場合によっては責めを負うこともあり得る。このようなトラブルが起きないためにも、契約する会社を選び、法律の知識を磨かなければならない。さらに言えば次の仕事がもらえるかどうかは法律ももちろん大事だが、きちんとした仕事をすることが重要である。
「青色申告の特典と会計ソフトの活用」?
個人事業者なら《青色申告》そして《会計ソフト》?
?知って役立つワンポイントレッスン3?
2月から始まる確定申告に向けて、白色申告と青色申告の違い、控除額の違いはどのように決まるのか。ソフトを使用して管理すれば、それほど煩わしくなく管理が可能というお話を頂きました。
師走のあわただしい中、たくさんの方々がお集まりいただき大盛況でした!
今回は約半数が初参加の方々でした。市内の方ばかりではなく、「みたかモール」名物店長さんで、各地でセミナーの講師をされている草間さんも駆けつけてくださいました。
また、今回のSOHOサロンでは、参加されている方々に自由に発言していただきたいということで初めて自由セッションの時間を設けてみました。SOHOスクエア応援団のえび原さんがファシリテーターとして、特に初参加の方を中心に講義・ワンポイントレッスンについての質問やSOHOサロンの感想などのご意見をいただきました。初参加の方々の貴重なご意見を伺う、よい機会だったと思います。
アンケートでは、「実務に結びついたお話を聞けてありがたかった」、「交流会は大変役立った」との声の他に、「もっと交流の時間を多くとってほしい」「マイクの調子が悪かった」というご意見がありました。
また、今後扱ってほしいテーマについては「webショップの事例、HPの作り方、コンピュータウィルス」などのご提案をいただきました。皆さまのお声を今後の事業の参考にさせていただきます。
今後SOHOスクエアでは、1月13日にスキルアップセミナー「webサイト製作のキモ」、3月1日にワークショップ型シンポジウムを開催いたします。皆さまどうぞご参加ください。
平成16年度SOHOサロンは今回を持ちまして終了いたしました。ありがとうございました。
来年度はより発展した有意義なSOHOサロンを開催したいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。