Webスキルアップセミナーを開催

第１部　「サイト企画とカラー設計」
　講師：若生ひとみ氏（ルビーデザイン代表）
「まずWeb制作プランニングシートで自社サイトのテーマ、目標、予算等の条件、ターゲットユーザー、コンテンツなどを決めましょう。ここでどのようなサイトにしたいのかをイメージしていきます。ブラウザやネット環境などを想定することも重要です。

次に、サイト内の階層を作っていく。見る人が迷わないように、トップページからどのようにリンクをはり第2階層、第3階層へと導くかを設定し、サイトの全体像の把握をしましょう。

色を決める場合、色の力を借りて自社イメージをアップさせること。コーポレートカラー（会社のロゴ、イメージキャラクターの色など）を使い、ホームページや名刺などを作るとその色を見ただけで会社を思い出してもらえるメリットがあります。またターゲットを決め、色を決定しましょう（赤は活気、オレンジは明るい・親しみ、緑はやさしさ・エコロジー、青は信頼・安心・清涼感など→ただし、青は冷たい印象があるので暖かい色を入れると冷たすぎない）。色使いでは、テーマカラーの他に2、3色を使用し、『コントラストと調和』に注意。同系色でまとめたり、多色、モノトーン、パステルトーン、グラデーションなど自社イメージに沿った使い方をするといいでしょう。」など、デザイナーの観点からサイト構築の際、どのようにサイト構成をし、自社イメージに沿ったカラーの設計をするのかという実践的なお話をしてくださいました。

第２部　「売れるWebのキモ！」
講師：佐藤　文子（ウィルシステム・インコーポレイテッド代表取締役）

「売れるサイトにするためには常に更新をし、メルマガの配信、様々な企画を実践し、なおかつ植物と同じくきちんと手を入れ育てるという意識が必要です。また顧客サポートに力を入れることも重要。

制作と運営にあたっては、SEO（どれだけサーチエンジンの上位にヒットするか）のテクニックが不可欠。サーチエンジンは、データ収集を自動的に行うロボット型検索エンジンとディレクトリ型検索エンジンがあります。この2つのエンジンはそれぞれ特性があり、ロボット型はロボットが自動巡回して行うため、情報量は膨大だが質の低いサイトでもヒットしてしまいます。対してディレクトリ型は人間の検閲者が審査するため質の高い情報が得られるが、情報量が少ない（ただし、現在は前者と差異はほとんどない）。

最近では、Blog（Web log）という、ホームページ作成のための知識がそれほどなくともより気軽にWebサイトが作成できる便利なものが登場しました。これを活用することにより、コストの削減や情報の活性化、検索エンジンにヒットしやすいという利点があります。

サイトの作成後、更新されないサイトに客は来ない。少しずつでもよいので常にフレッシュな情報を載せ更新することでリピーターとなりアクセスアップにつながります。

作成するにあたってさらに注意する点は、アクセシビリティとユーザビリティ。Webページを閲覧する人、状況、ネット環境などに左右されず閲覧できるようにすることがアクセシビリティであり、アクセスした時にどれだけ情報をわかりやすく見られるかという機能性、デザイン、視力障害者・高齢者などへの配慮をしているかがユーザビリティ。これらを確立していることですべてのユーザーに支持を得られるサイトとなります。

究極の「売れるWebのキモ」とは、『おもてなしの心』です。
ネットだからといって手を抜かない。リアルな店舗以上に『おもてなしの心』を持って実装すべし！」
と熱く語ってくださいました。

第３部　「Web製作のホットな現場」
講師対談＆質疑応答
受講者からの質問に講師陣が答えていくという対談型レクチャーが行われました。
Webを製作するときに気をつけなくてはならないことや、どんなソフトが使いやすいか、また、作ったサイトが上位になるためにはなど、業界の現実的な話題が上がりました。

受講者の方々からは「現役の方が講師なので現実的な話が聞けて非常に参考になった。」「謎だった部分の理由がわかり有益な情報を得ることができた。」との声が多く聞かれた一方で、「Web研修ではネットが見えるなどIT環境を整えて欲しい。」「今度はテーマを絞り、深く狭く取り上げていただきたい。」との感想も寄せられました。今回のセミナーはキャンセル待ちが出るほどのお申し込みをいただきました。アンケートでも第2弾を期待する声もあり、Webセミナーのニーズが高いことを改めて感じました。
皆さまからのお声を、今後の参考にさせていただきます。　ありがとうございました！

主催：(財)相模原市産業振興財団