更新: 2006年09月14日
TOPへ >> 2006年度 活動報告 >> 平成18年度第2回SOHOサロンを開催しました
SOHOスタイルで事業をされている方同士、また、アウトソース先やビジネスパートナーをお探しの企業担当者様との「出会い・情報収集・交流の場」であるSOHOサロンを開催いたしました。
今回のテーマは「つながれ! SOHO!!?SOHOサロンでの出会いがきっかけでつながった!?」
SOHO会員有志からなるSOHOサロン・プロジェクトメンバーの企画・運営による2回目のSOHOサロンとなりましたが、全体を通じたプロジェクタの使用、ゲストを呼んでの耳寄り情報など、前回よりパワーアップした内容となりました。
天気はあいにくの雨となりましたが、悪天候にも関わらず前回同様50名を越す参加者が集い、会場を熱い空気で包みました。
この熱気があれば、このSOHOサロンを出発点として、参加者同士がつながり、今後、分科会や勉強会等の自主活動へと発展していき、その結果また新たなつながりが生まれていくという、良い循環が生まれていきそうです。
■参加者自己紹介
前回好評だったため、今回もお一人30秒間と時間区切り、今回は演壇に立って自己紹介をしていただきました。
限られた時間の中で密度の濃い自己アピールができるようにそれぞれ工夫され、後の交流・名刺交換につながるものとなりました。
■事例発表 プレゼンテーション
テーマ「つながれ!SOHO!! ?SOHOサロンでの出会いがきっかけでつながった!?」
今までのSOHOサロン参加者の方から、テーマである“つながり”に関するプレゼンテーションを、それぞれ「過去の経験」「現在進行形」「将来の構想」といった視点から発表いただきました。
・伊藤 晃さん NPO法人相模原エスティアート 副代表理事
『SOHOスクエア一期生からのメッセージ NPO活動を仕事に活かす』
相模原・津久井SOHOスクエアの一員として、公的ネットワークでは出来ない、より具体的なSOHO支援の活動ができるよう「NPO法人 相模原エスティアート」を設立。
主な活動として、橋本図書館でのビジネスカウンセリングや、学生が主体となって編集したタウン誌「さがまち」の支援等を行い、法人として目に見える利益は少ないが、ネットワークの広がりという点で、大いに本業に役立っている。
・中田 俊和さん ダチョウ料理 割烹 中甚代表
『SOHOサロンと名刺の活用』
SOHOサロンでは自分の仕事との関連にこだわらず、財団関係者も含めてより多くの人と話す。
「名刺がもったいない」という意見も聞くが、名刺を交換した方にハガキやEメールを送るなど積極的にアプローチをすることが必要。
自分は飲食業だから案内を出すこと等が、そのまま仕事につながるが、どんな業種でも、つながりを作っていくところから仕事が始まるはずである。
・川南 盛雅さん (株)モーリー 代表
『つながりから実行へ』
先日、前回のSOHOサロンでつながった方が経営する喫茶店で、アクセサリー教室を開催。
どのようにして宣伝して認知していただくか等わからないまま当日となり、結果は残念なものとなったが、それでも一歩踏み出したことが何より重要であった認識している。
今後もSOHOサロンを通じてネットワークを広げ、今回と同じ轍を踏まないよう前進して行きたい。
・呉屋 京子さん タビーキャット
『可能性の創造にチャレンジ』
前回のSOHOサロンでつながった方を通じて、「相模大野アートフェスタ」への出展や、偶然ながらも西門商店街の宣伝DVD製作の機会を得た。また、そのDVDは商店街活性化のツールとして市役所から着目された。
このように、SOHOサロンに参加することで新たな可能性に出会うことができた。
・市吉 修さん 二十一世紀を楽しく生きよう会
『故郷の活性化対策としての“SOHO連合”提案』
衰退しつつある地方を“SOHO連合”という形で活性化させたい。
企業の両輪である“技術力”と“営業力”を、それぞれ、技術力のあるSOHO(技術SOHO)と、地域に密着した営業力のあるSOHO(営業SOHO)が請け負い、連携することで、大企業にも負けない力を発揮することができるはずである。
■ゲストからの情報
新たな事業を起こす際にお世話になることの多い国民生活金融公庫様と、SOHO事業者の認定制度を通じてSOHO事業者を支援している横須賀商工会議所様とu-Kanagawa推進協議会様より、それぞれの事業、活動についてご説明いただきました。
『国金 耳寄り情報』
・国民生活金融公庫 こくきん創業支援センター横浜 副調査役 安部 健司さん
・小口融資が主体で、新たに創業事業を始める方へは無担保無保証人制度もある。
・年間10万人分の雇用機会の創出をしている。
・相模原市から最寄りの支店は厚木だが、相模原商工会議所内に分室があり、支店と同様のサービスを行っている。など、敷居が高そうに思えた国民生活金融公庫でしたが、創業支援を幅広く支援してくれている身近な金融機関であるということがわかりました。
『ヨコスカSOHOビジネス認定制度について』
・横須賀商工会議所 情報企画課 主任 工藤 幸久さん
・u-Kanagawa推進協議会 事務局 新井田 慶子さん
ヨコスカSOHOビジネス認定制度とは研修・面接を通じ、取引の際の重要な要素となる『信用力』を独自の基準で認定する制度。認定者には、横須賀商工会議所・u-Kanagawa推進協議会の名前が明記された「認定証」を交付。
認定制度のメリットとしては【認定者情報の発信】や【交流会の実施】などがあり、ビジネスチャンスの広がりを目的としている。
・現在は“ヨコスカ”を冠しているが、将来は“カナガワ”と冠し、神奈川県及び周辺地域にも定着させたい。
その他、認定制度の研修内容や、受注状況、今後の認定スケジュールなどについての説明をしていただきました。交流の幅を広げたい、ビジネスチャンスを掴みたい、企業信用力を強化したいと考えている人は是非、チャレンジして欲しい認定制度です。
■第1回ヨコスカSOHOビジネス認定者によるプレゼンテーション
・藤田 実さん 有限会社コウチヤ 代表
『藤田@コウチヤの場合』
最初はあまり興味が無かったが、SOHOスクエアのイベントでつながった人からの薦めで受験することに。
「受験料1万円もとるの?」「形だけでは?」「相模原なのになぜヨコスカ?」と多くの疑問を持ちつつも受験するが、本格的な研修や面接は想像以上の質で1万円の受験料も決して高くはない。
合格率50%以下という難関ではあるが、認定されると信頼できる案件を本当に紹介してもらえるので、チャレンジする価値はあると感じている。
■SOHOスクエア応援団からのアドバイス
SOHOスクエアやSOHOサロン等を陰に日向に支えていただいている応援団の方から、アドバイスを頂きました。
・えび原恵子さん キャリアカウンセラー
SOHOにとって一番の商品は「自分自身」である。
自分自身を商品としてアピールするには信用されることが第一であり、信用を得られるよう自己アピールにちょっとした工夫を加えると良い。
・自己紹介の中にメリハリをつける(名前はゆっくりと話したほうが効果的)
・結論は先に
・文章は短く
・難しい言葉は使わない(小学生にも通じるレベル)
・演壇に立ったなら、視線はお客さんの頭の上辺りを平行に動かす
・挨拶の時、口と動作は同時に動かさない
・もっと話を聞きたいと思わせる(詳細は後で、資料を見て等)
仕事は忘れたことにやってくるものなので、上手に自己アピールして仕事の種をまこう。
・前田雅代さん 中小企業診断士
国民生活金融公庫に限らず金融機関に融資をお願いするときは、信用できる人間であることをアピールすることが大事。えび原さんのアドバイスをしっかり実践すること。
ヨコスカSOHO認定制度に合格するには、面接官に「一緒にビジネスをやりたい」と思わせることが大事。逆に、コミュニケーション力が不足していたり、自分の仕事をうまくアピールできないと不合格となる。また、将来像がしっかり描けていることも重要。
希望があれば、この認定制度に合格するための対策分科会を開催したい。
■交流・名刺交換会
今回は講演後の交流・名刺交換の時間が短かったため(35分程度)、休憩時間にも名刺交換等積極的な交流を呼びかけ、随時会場のあちこちで活発な交流が行われました。
閉会前に進行役より本日の成果=“つながり”をお尋ねしたところ、多くの方より成果があったとのお答えをいただくことができました。
今後の課題としては、名刺交換時間にもう少し余裕を持たせたほうが、より多くの「つながり」を作り出せたのではないかという点です。
皆様からのお声を今後のSOHOサロンに活かしたいと思います。
今回のSOHOサロンにも相模原・津久井地区だけでなく、県央地区や湘南地区そして静岡県や埼玉県、東京都など約3分の1の方が市外からのご参加でした。忙しい業務の中、ご参加いただきましてありがとうございました。
今後も地元のつながりはもちろん、地域を越えた方々との出会いの中で、ビジネスの幅を拡げていただけたら幸いです。