有限会社マスト 谷川 小百合
面白そうだから、とりあえずやってみます
「ねぇ、小百合ちゃん、どうせならネットショップをやっちゃえば〜？」
私のネットショップ人生は、ダンスの先生が発したこの何気ない言葉から始まりました。
「え？！ショップやるって、私が・・ですか？」
「あなたが毎回レッスンに着てくるものって、独特のセンスがあるし、そういうものをどこかから手に入れることができるんだったら、やれば良いじゃない。
それに今度ベリーのイベントを開催するから、会場で展示販売もしてみれば？」
軽いノリで提案されたものの、アパレル業界に関する知識もネットショップの構築も経験なし。
ましてや海外からの商品の輸入方法なんて全く分からない状態。
でも、そんな不安よりも未知の世界への好奇心が勝り、レッスンが終わる頃には
「面白そうだから、とりあえずやってみます。」と答えていました。
ネットショップ はじめました
ベリーダンスを習い始めたのは2007年の１月。
ちょうどテレビや雑誌などでもベリーダンスが話題になり始めた時期でした。
はじめに、ショップの名前やドメインを考えるところから始まってターゲットとなる客層イメージや価格帯、取り扱う商品を思いつくまま書き出していきました。
運営や集客のノウハウもないため、分からないことはネットや図書館の本で調べて情報を得るという地道な作業が続く日々。
その過程を繰り返すうちに、次第に目指す方向が明確に見えてくるようになり、ＳＡＲＡＳＡという店名や、Makeshopというショップ運営システムを利用することなど、少しずつショップの骨組みが出来上がっていきました。
半年間は 注文ゼロ
ところが、ショップ開設をしたものの、ふたを開けてみたら半年間の注文はゼロ。
焦りを感じる状況ではありましたが、同時期に開催したイベント出店で商品に対するお客様の反応を見ていたので、取扱商品自体は価値が認められれば必ず売れることは実感していました。
— ならば、ネット経由で注文が入らない理由はなんだろうか？
そう考えていたとき、他サイトで商品を購入する機会があり、自分が“コレを欲しい！”と衝動を感じて買い手側として商品の購入ボタンを押すまでの間に、無意識に心の中に思い浮かぶ疑問や知りたい情報を説明することが、自サイトでは不十分であることに気がついたのです。
『お客様の立場だったら、どう感じるか？』
という重要な視点が全く欠落していたのです。
これでは、当然売れる訳がありません。
●自分がこの商品を購入する立場なら、何を知りたいだろう？
●どんな商品やサービスがあったら嬉しいと思ってくれるかな？
とお客様の視点にたち、購入前に不安を感じさせないよう丁寧に情報提供をするように心がけるようになりました。
また、ネットでの商品購入動機の８割以上を占めるのは写真であるということも知ったので、一眼レフカメラなどの機材を揃えて写真を多く撮影することも始めました。
そんな小さな工夫の積み重ねとお客様の口コミのおかげで、次第にネットでの注文は増えていったのです。
笑顔を届けたい
「店長、例のモノが一緒に入っていてすごく嬉しいです〜！ありがとう♪
ますますレッスンも仕事も楽しく頑張れそうです」
荷物をお届けした後、お客様からこんな嬉しいメールをよく頂きます。
ドキドキわくわくの気持ちがいっぱい詰まっている注文ですから、封を開いた瞬間に笑顔がこぼれるよう、サプライズ・プレゼントを一緒に届けるようにしています。
お客様から嬉しいという気持ちをいただけると、私達も元気になり、本当にショップをやっていて良かったなとつくづく感じます。
『人は、笑顔や楽しい気持ちになるところに集います。』
人は、楽しい気持ちになると毎日がイキイキしてすごせるようになり、ご家族や友人など周囲にも優しくなれるものです。
星の数ほどあるネットショップの中から、私達の商品を選んでくださったお客様の笑顔が水の波紋のように周囲にひろがり共鳴しあって、みんなが明るい気分で過ごせるきっかけになるならば、これほど幸せなことはありません。
「人に笑顔を届け、喜ばれる仕事をすること。
そして、自分自身も仕事を楽しむこと。」
とてもシンプルだけれど、どんなお仕事でも共通している大切なことなのではないでしょうか。
自分が取り組んでいる仕事に対して、小さなことひとつでも「楽しい」「面白い」と思うことを見出して、笑顔を忘れずにとにかく続けてみると必ず素敵な変化が訪れるはず。
ぜひ、お試しあれ！
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有限会社マスト 代表取締役
ダンスウェアSHOP 「SARASA サラサ」 店主 谷川 小百合
http://www.e-sarasa.com
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