公益財団法人 相模原市産業振興財団

「相模原市・津久井地区SOHOアンケート調査結果」から見るSOHO事情

(財)相模原市産業振興財団は平成12年度に地域周辺企業のSOHO活用意識調査を実施し、
相模原市・津久井地区の1279社にアンケート調査票を送付、うち208社から回答を得たものを
「相模原市・津久井地区SOHOアンケート調査結果」として冊子にまとめました。

この調査は企業側の「SOHO事業者に対する考え方」や「アウトソーシングの状況」、
「企業ニーズ」などを多角的に分析したもので、相模原市・津久井地区でのこうした調査は
おそらくはじめての試みであったと思われます。

「SOHO事業者への考え方」の集計結果では

(1)仕事をこなせるなら利用できる。
(2)費用、効果、信頼性が確認できれば積極的に利用したい。

と回答した企業を合わせた場合、ほとんどの業種で50%を上回っています。
これは、アウトソーシング企業が「SOHO」というワークスタイルに抵抗がないことを示しており、
マッチングが成功すれば、業務受注の可能性は十分にあることがわかります。

このようなことから今後SOHO事業者が新たに事業を拡大していく為には、
アウトソーシング企業の判断材料となる゛実績”を積みあげていくことはもちろん、
異業種交流会やSOHO事業者同士の会合に積極的に参加するなどして
人脈づくりに励みたいところです。

次に、アウトソーシング企業が回答した意見を見てみましょう。企業が外注として
SOHO事業者に委託しようとするとき、゛信頼性に欠ける”といった点が指摘されています。

例えば、「仕事の質や信頼性をどう判断したらよいのかわからない」や「同業者や知人の
紹介がなければ利用しにくい」といった回答が特徴的に多く寄せられ、SOHO事業者が
新規に仕事を開拓しようとしてもなかなか難しいのが現状のようです。
「外部委託の考え方」や「アウトソーシングの状況」、「選定基準」など他の項目についても
アウトソーシング企業のSOHOへの見方は依然厳しいようにも感じ取れますが、
事業者(発注側)対事業者(受注側)として信頼性や仕事の質に慎重になるのは当然のことで
あるでしょうし、また「SOHO事業者を発見する方法がない」とする回答もあることから、
企業によってはSOHO事業者の選別やSOHOを介した製品管理のノウハウが
蓄積されていない場合もあるのではないでしょうか。

昨今の企業経営もITの導入やコアコンピタンス(得意分野に集中する)といった考え方に
変ってきており、コスト削減としての外部委託を経営戦略に位置づける企業もあるでしょう。
これからSOHOの活躍の場は増えていきそうな気配を感じさせます。

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